高麗人参とウコギ科
みなさんは普段食している人参が、何科に属しているものかご存知でしょうか。
普段食べている野菜の人参は、セリ科に属しています。
では、漢方で有名な高麗人参は、何科なのでしょうか。
高麗人参は人参と付いているので、同様にセリ科を想像しがちです。
しかしまず見た目が根本的に異なっているので、違う植物なのかと思う人もいるでしょう。
そうです、後者が正解です。
高麗人参はセリ科の人参ではなく、ウコギ科に属しています。
いわゆるハーブの一種で、味も全く異なっています。
ウコギ科には私たちの食卓になじみのあるウドなどもあります。
しかし、ウコギ科の植物の中でも、このように漢方として長い間寵愛されてきたものは他にありません。
サポニンを筆頭にビタミンなどの有効成分が含まれており、極めて重要な栄養価が高い植物なのです。
主に高麗、とあるように朝鮮半島で栽培されてきましたが、先に紹介したウドのように食用に汎用しやすいものではありません。
なぜなら栽培が非常に難しく、6年がかりで栽培していくので貴重なものなのです。
管理栽培が進むようになった今でも、他の野菜に比べるとハードルは高いものです。
世界で栽培が進むようになり、なんとか手に入りやすくなってきたのです。
サプリメントなどに加工されたものが入手しやすくなりました。